虫歯治療
「歯の病気」と聞いて、まず思いつくのが虫歯ではないでしょうか?
虫歯は、35歳以上の人の98%が経験している、とてもポピュラーな疾患です。
大人の歯とお口で心配なのは歯周病、と思われがちですが、虫歯への対策も重要です。なんと、20~40代で歯を失ってしまう原因は、虫歯が一番多いのです!
虫歯になった歯を削り、被せ物や詰め物をすると、虫歯になる前に戻ったかのような見た目になりますが、天然の歯に戻ったわけではありません。
また、虫歯になる前と同じ生活や意識では何度でも再発します。その度に削って詰めて…と繰り返していると、ご自身の歯は見る見るうちにもろくなり、寿命も短くなります。
みがき残した歯垢(プラーク)の中で増殖した菌が酸を作り、その酸によって溶けてしまった歯のことを虫歯といいます。学校検診や歯科医院でよく聞く”う蝕”や”カリエス”という言葉も虫歯を表しています。
初期の段階だと痛みがないため、知らないうちに悪化してしまいます。年月をかけて少しずつ歯を溶かすので、「歯が黒くなっている」、「歯がしみる」、「歯に穴が開いている」などの自覚症状が現れたときはすでに虫歯が歯の内部まで進行していることが多く、治療するときに多くの歯を削ることになります。
さらに、虫歯がかなり悪化すると歯の神経を取る必要があり、最悪の場合、抜歯という結果に至ります。
逆に、早い段階で治療すれば、削る量は少なく、治療回数も減り、歯の寿命を伸ばすことができます。
「もしかして虫歯?」と感じた際は、お早めに一度ご来院ください。
痛みがなく、自覚症状はありません。白く濁った状態や茶色くなっています。しっかりと歯磨き、フッ素を塗って様子をみます。初期の虫歯は削らずに定期的に確認して、広がってくるようなら処置します。
まだ痛みやしみたりの症状はありません。適切なブラッシングと再石灰化を促す処置を行います。また、定期的な観察で虫歯が大きくなっていないかのチェックが必要です。
大きくなってきているようなら虫歯以外の部分をできるだけ削らずレジン(歯科用のプラスチック)で直接詰めて治療を行います。麻酔なしの1回の治療で終了します。
冷たいものや甘いものを食べたり飲んだりすると、しみたり痛んだりします。治療は虫歯の部分を削り、詰め物(インレー、レジン)で保護します。処置には麻酔が必要となります。詰め物の種類は金属や白いプラスチック、セラミックなどがあります。
治療回数は2~3回、期間は1~2週間です。
激しい痛みがある場合があります。治療は神経を取る必要が出てきます。神経の治療(根管治療)後、土台を立て、被せ物(クラウン)を装着する形が一般的です。歯によって金属や白いかぶせ物があります。
治療回数は4、5回~、期間は1~2か月かかります。
歯の根っこしか残っていない状態です。神経が死んでしまっているので痛みを感じなくなっています。炎症をおこして膿がたまり、歯を残すことができないので抜歯することになってしまいます。
抜歯は1~3回、消毒を含めて1週間です。
抜歯後はブリッジ、入れ歯、インプラントで補う治療をします。この状態にならないように早めに歯科医院を受診してください。
虫歯治療で削られた歯を補う素材は、保険適用のパラジウム合金(いわゆる銀歯)が一般的ですが、見た目や機能面においてデメリットもあります。
交野市駅すぐの当院では、天然歯との見分けが難しいほど自然な見た目の「セラミック素材」を用いた詰め物・被せ物の作製も対応しております。 セラミック素材は、見た目だけでなく硬さも天然の歯に近く、隙間なく接着するので虫歯の再発リスクが低いメリットもあります。
交野市の歯医者 きらぼし みやぞの歯科では、痛みに対する不安を少しでも解消できるように、痛みの少ない治療(無痛治療)に取り組んでおります。
現代の医療技術において、完全に痛みを感じない歯科治療は、残念ながら不可能です。しかし、麻酔を使用することで治療の痛みをある程度取り除くことは可能です。
当院では、麻酔時の負担を軽減させる機器や薬剤を駆使し、極力痛みを感じない治療を行っております。
注入時に痛みを伴うことがありますが、これは麻酔液を一気に入れることで起こります。電動麻酔注射器を利用すれば、一定の速度・圧力で麻酔液を注入するので痛みを軽減させることが出来ます。
麻酔の嫌なところといえば、麻酔針が刺さる時のチクっとする痛みだと思います。
当院では「表面麻酔」と呼ばれる塗るタイプの麻酔を歯ぐきに使って、 注射針が刺さるときの痛みを抑えるようにしています。
麻酔注射の痛みを和らげるには出来るだけ細い針を使うことも重要であるため、一般的な注射針よりも細い針「33G」の針を使用しています。
「歯の根のお掃除」や「歯の神経を取る治療」などと表現される治療が根管治療です。根管はとても細く複雑な構造をしているため、その治療は歯科治療の中で頻度が多いものの、繊細で難易度の高い治療の一つとされています。
根管治療は、むし歯が進んで神経を取り除くケース以外に、下記のような症状にも適応されています。
「根管を清掃し、除菌し、薬を先端まで入れる」治療が、なぜ難易度の高い治療の一つなのか、それは根管内は細く複雑に湾曲しているからです。
そのような根管において、先端先まで薬を到達させるという事は、目の見えないところの0.1ミリや0.2ミリのことを追求しする、言わば目をつぶって針に糸を通すようなものなので、非常に難しい治療となります。
根管治療は、建築における基礎工事です。土台となる歯に問題があれば、美しいセラミックを被せたとしても長く持つことが難しくなります。
交野市の歯医者 きらぼし みやぞの歯科では、以下のような取り組みを実施し、根管治療の成功率を少しでも上げております。
根管治療時に用いて、薬を充填させる穴を形成する機器です。根管形成は手動で行う場合が多いですが、歯の根はとても小さく、曲がっていたり枝分かれしていたりと複雑なので、肉眼では見えない部分に余分な力が掛かってしまうなど、難しい治療です。
しかし、根管の長さが図れる測定器を内蔵したこの機器を用いれば、比較的安全かつ迅速に根管治療が可能となりました。
根管治療では、薬を詰める前に、虫歯に感染してしまった歯の神経をキレイに取り除く必要があります。神経が少しでも残っていると、歯の中で再発してしまい、治療したにも関わらず歯により大きなダメージを与えてしまいます。
このニッケルチタンファイルは、神経をかき出す際に用いる針状の専用器具です。
複雑に湾曲した根管内に沿って、しなやかに形状を変化させ、根管の奥までしっかり神経をかき出す事が可能です。
©Kiraboshi Miyazono Dental Clinic